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人生・生き方にまつわる名言

ゲーテ

人間は努力するかぎり迷うこともあるだろう。

出典・参考・引用
世界文学大系「ゲーテ1」p12
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ファウスト

主「いまは何が何だかわからぬままに奉公しているが、やがてすべてがはっきりする境地へ導いてやらねばなるまい。植木屋だって、苗木がみどりに芽を出せば、何年か後には、どんな花をつけ、どんな実をむすぶかは知っている。」
メフィスト「では、賭けをしましょう。あの博士をみごとに奪い取ってみせましょうか。ご異存さえなければ、いまからそっとわたしの道へ誘惑してみせますよ。」
主「地上に生きているあいだは、むろん、どうしようと、おまえの勝手だ。人間は努力するかぎり迷うこともあるだろう。」
メフィスト「それですっかり安心いたしました。死人を相手にするのはちっともありがたくはありませんからね。まるまるした色つやのいい頬がわたしは一番好きです。亡者なんかはご免をこうむりたいくらいです。死んだねずみは猫だって相手しませんからね。」
主「よろしい、おまえの好きなようにさせてやろう。彼の魂をその根元から引き離して、もしおまえの手に負えることなら、遠慮なくおまえの道へ引きずり込んでみるがいい。しかし、おまえはきっと恐れ入って、頭をかくだろう。『真実の人間はいくら暗黒の衝動に動かされていても、けっして正しい道は忘れない』といってな。」

「天上の序曲」で主とメフィストの会話に登場する。

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