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人生・生き方にまつわる名言

ゲーテ

人生のまっただなかを大胆につかむことですね。
やっている本人は、たいていは気がついていないのです。

出典・参考・引用
世界文学大系「ゲーテ1」p8
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ファウスト

きっと恋の冒険に実がいるのと同じですね。
はじめは偶然ちかづきになる、何やらを感じる、ふと足がとまる。
だんだんもつれて、ぬきさしならぬことになる。
幸福が芽生える、はたから水をさす。
いい気でいるうちに苦労がつもる。
といううちに、もうりっぱに一篇のロマンスができている。
ひとつ芝居もそういうふうにやりましょうや。
人生のまっただなかを大胆につかむことですね。
やっている本人は、たいていは気がついていないのです。
だから、あなたがつかむと、それがおもしろいものになる。
いろいろな情景をならべて、ちょっとあかりをそえておく。
間違いだらけのなかに一すじ真理の光を投げ入れる。
それだけで最上の美酒ができるのです。
みんながよろこんで乾いた喉をうるおしますよ。
むろん、つぼみのような青年たちがあなたの芝居を見に集まってきます。
そして啓示にじっと耳をすまして聞き入るでしょう。
わかい繊細な魂があなたの作品から、メランコリイの朝霧を吸うのです。
のみならず、あれもこれもと感情が掻きたてられる。
みんなは一人一人、自分のこころに持っているものを拾い出すのです。

大衆に受けることを主張する「座主」と作品に対して詩的な調和と荘厳さを持たせたい「作者」に対して「道化」が言った言葉。
自然のうちに全ては備わっているのに皆はそれに気がつかないだけであって、それを気がつかせるだけでいい。
そうすれば、人それぞれが自分なりのものを拾い出してくるのだ、と説く。

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