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人生・生き方にまつわる名言

安岡正篤

“自ら養うところ”がないと環境に負ける。
いかなる所へ行っても、悠然として普段と変わらないようになるのには、よほど自分を作らなければならない。
そういう意味では、不遇・逆境というものは自己を練る最もいい場所だ。

出典・参考・引用
安岡正篤「知命と立命」p125-126
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安岡正篤

本当に自己が充実してきたら、どこの国へ行っても、どんな境地に処しても悠然としておることができるわけです。
自分という人間が出来ていないと、少しでも居所が変わるとじきに神経衰弱になる。
いわんや文明生活から少し野蛮生活に入るとすぐ参ってしまう。
日本人は情けないことに、ノイローゼにかかる者がずいぶんいる。
これは「自ら養うところがない」ものだから環境に負けるんだね。
いかなる所へ行っても、牢獄へ入れられても、島流しにあっても、悠然としてふだんと変わらないようになるのには、よほど自分を作らなければならない。
そういう意味では、不遇・逆境というものは自己を練る最もいい場所だ。
心がけがよければ牢獄の中でもずいぶん学問もできる。

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