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人生・生き方にまつわる名言

安岡正篤

静かな雰囲気の中に浸って初めて人間らしい、自分らしい存在に返る。
だから、人間は集団生活をしているほど、たえず自分の生活を持たなければならない。

出典・参考・引用
安岡正篤「知命と立命」p163
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安岡正篤

群集心理学、社会心理学というような学問の中にすでに明瞭にしておるが、人間が大衆化し集団化すると、人間個々人の中に存在している貴重な要素、精神というようなものがなくなってゆく。
個人個人の場合にはいくら脅かしてもおだててもできそうにもない、決してやらないというような動物的、野獣的なことを大衆になるとやりだす。
少なくとも我々は二十六時中大衆生活をしていると自分が荒んでしまう。
だから雑駁な都会生活をしていると、どうしても我々の心は荒む。
静かな雰囲気の中に浸って初めて人間らしい、自分らしい存在に返る。
だから人間は集団生活をしているほど、たえず自分の生活を持たなければならない。
それを持たないとどんどん堕落することを免れない。

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