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ガンジー
沈黙こそ真実の信奉者に対する、精神修養の一部である。
知ってか知らずにか、いずれにせよ、真実を誇張したり、押さえつけたり、あるいは修飾したりしたい癖は、人間の生まれつきの弱点をなすものである。
実をいうと、わたしのはにかみは、わたしの楯であったのである。
- 出典・参考・引用
- 中央公論社「世界の名著63ガンジー・ネルー」p120-121
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ガンジー
わたしがこの引っ込み思案にうち克ったのは、南アフリカに行ってからだが、そのときでも、完全に引っ込み思案を押さえつけられたわけではなかった。
即興的に話し出すことは、わたしにはできなかった。
わたしは初めての聴衆の前に出なくてはならないときは、いつもしりごみをして、できるだけ演説を避けた。
ときには笑い草にされることはあっても、それ以外、わたしの体質的はにかみは何も都合の悪いことではなかった、とわたしは言わなくてはならない。
事実、その反対に、それは私にとって都合がよかったことを知っている。
演説するときのためらいは、困ったとかつては思ったが、今では喜びだった。
その最大の恩恵は、そのおかげで、考えを抑制する習慣ができてしまったことだった。
経験によって、わたしは、沈黙こそ真実の信奉者に対する、精神修養の一部であることを教えられた。
知ってか知らずにか、いずれにせよ、真実を誇張したり、押さえつけたり、あるいは修飾したりしたい癖は、人間の生まれつきの弱点をなすものである。
そしてこれを克服するのに必要なのが、すなわち沈黙である。
寡黙の人は、演説のなかで、考えなしのことを言うことはまれである。
彼は一語一語を検討する。
私たちは、黙っていられない人がたくさんいることを知っている。
そうした発言がみんな、何かこの世の中に恵みをもたらすとは、とても言えることではない。
それは、時間の大変な浪費である。
実をいうと、わたしのはにかみは、わたしの楯であったのである。
わたしはそのおかげで、大きく成長することができた。
それは、真実を見分けるのに、わたしの助けになってくれた。
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