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ニーチェ

同情が美徳となるのは、デカダンのもとにおいてのみだ。
私が同情を事とする人々に対して非難する点は、同情が羞恥や畏敬への感受性を失わせ、偉大な運命や痛手を負った孤独や、重い罪責を負う特権に、破壊的に作用してしまうということである。

出典・参考・引用
世界文学大系42「ニーチェ」(この人を見よ-いかにしてひとは自己自身となるか)p364
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この人を見よ

同情が美徳となるのは、デカダンのもとにおいてのみだ。
私が同情を事とする人々に対して非難する点は、かれらが羞恥、畏敬、人間の懸隔に対する敏感をともすれば失いがちだということ、同情が一瞬にして賤民の悪臭を放ち、不作法と区別がつかなくなってしまうこと、同情の手が、場合によっては、偉大な運命や、痛手を負った孤独や、重い罪責を負う特権に、まさしく破壊的に作用することがあるということだ。
同情の克服を、私は高貴な徳の中に数える。
私は「ツァラトゥストラの誘惑」として、大きな悲鳴がツァラトゥストラの耳に聞こえ、同情が最後の罪のごとくかれを襲い、かれをしてかれ自身から背かせようとする出来事を創作した。
ここでおのれを失わぬこと、ここで自分の使命の高さを、いわゆる無私の行為の中にはたらいているはるかに低俗で近視眼的な衝動に汚されぬようにすること、これがツァラトゥストラともある者が果たさねばならぬ試練、おそらく最後の試練であり、かれの力の真の証明なのである。

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