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ニーチェ

一個の精神がどれほどの真理に堪え、どれほどの真理をあえて試みるかということ、これが私にはますます真の価値標準と思われてきた。

出典・参考・引用

世界文学大系42「ニーチェ」（この人を見よ-いかにしてひとは自己自身となるか）p360

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この人を見よ

哲学者たちの隠れた歴史、その高名な人物の心理が、私には明らかになったのだ。
一個の精神がどれほどの真理に堪え、どれほどの真理をあえて試みるかということ、これが私にはますます真の価値標準と思われてきた。
誤謬（理想の信仰）は盲目ではない。
誤謬は臆病なのだ。
認識におけるあらゆる成果、あらゆる前進は、勇気によって生ずる。
自己に対する過酷、自己に対する清潔さから生ずる。
私は理想を反駁しない、ただこれに対して手袋をはめる。
「われらは禁じられたる事物を求む」。
この標語のもとに私の哲学はいつか勝利をおさめるであろう、なぜなら、原則的にこれまで世人は真理にかぎって、これを禁じてきたからだ。