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その他の偉人の名言

吉川英治

デザイン過剰は、要するにゆきづまりの混乱である。
整理のない繁栄はありえない。
いいものほど、ほとんどは単調である。
人間でも、ほんとの人物ほど、ありのままだ。

出典・参考・引用
吉川英治「われ以外みなわが師」p217
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われ以外みなわが師

婦人の服飾は、その伝統では、主座を占めるものだが、和服の模様や好みなども、このへんでいちど、すっきりと、単調に返すがいいとおもう。
いったい、帯、半襟、着物のガラなどは、おおむね江戸時代から明治大正の継承から出てはいない。
いっそ、慶長桃山、足利期あたりの放胆さや、天平期などの単調にいちど返って出直した方が、むしろ、流行の新風になるだろう。
デザイン過剰は、要するに、ゆきづまりの混乱である。
末端神経の喘ぎともいえよう。
整理のない繁栄はありえない。
単調に返す文化作用もつねに必要だ。
いいものほど、ほとんどは、単調である。
人間でも、ほんとの人物ほど、有の儘だ。
民衆の素朴さは、それゆえに尊いのだし、健全だともいえるのだとおもう。

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