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キルケゴール
常に最善を期待する者は生活に欺かれて老人となり、常に最悪を覚悟している者は若くして年老いるが、信ずる者は永遠の若さを保つ。
- 出典・参考・引用
- 世界文学大系「キルケゴール」p132
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おそれとおののき
もしアブラハムが信仰をもっていなかったとしたら、サラはおそらく心痛のあまり死んでいたであろう、そしてアブラハムは、悲嘆にこころみだれて時の満ちたのを理解することなく、若き日の夢をあざわらうようにそれを嘲笑したことであろう。
しかし、アブラハムは信じた、だから彼は若かった。
なぜなら、常に最善を期待する者は生活に欺かれて老人となり、常に最悪を覚悟しているものは、若くして年老いるが、信ずる者は永遠の若さを保つからである。
それゆえに、かの物語はたたえられるべきなのだ!
つまり、サラは高齢ではあったが、母たる歓びを渇望するだけの若さを失ってはいなかった、また、アブラハムも、白髪をいだいてはいたけれども、父となることを願うだけの若さをもっていた。
外面的に見ると、彼等の期待どおりのことがおこったということにふしぎさがある。
さらに深く考えると、アブラハムとサラとが願いをもつだけの若さをもっていたということに、そして信仰が彼らの願いを、同時に彼らの若さを、保持していたということに、信仰の奇蹟がある。
彼は契約の成就を受け取った、彼はこれを信仰によって受け取った。
それは契約にしたがって、また信仰にしたがって、おこったのであった。
モーセは杖で岩を打った。
しかし彼は信じていなかったのである。