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その他の偉人の名言

ゲーテ

ぼくは自分自身の内部にまいもどり、そこに一つの世界を見出す。

出典・参考・引用
世界文学大系「ゲーテ1」p304
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ゲーテ
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若きヴォルテルの悩み

ぼくは自分自身の内部にまいもどり、そこに一つの世界を見出す、といっても、それもやはり具象性やいきいきした力を備えているのわけではなく、予感やおぼろげな欲念のうちにみとめられるのだ。
そこではぼくの五官のまえにいっさいが模糊としている。
こうしてぼくはなおも夢見続けながらその世界のなかへ微笑みかけてゆくのだ。
子供というものは自分がなぜ欲求するのかを知らない、ということについては博学なる教師諸君も傅育官諸公もすべて見解を一にしている。
しかし、大人も子供のようにこの土地をよちよち歩きまわり、子供と同じく自分達がどこから来てどこへ行くのかを知らず、同じように真の目的に従って行動せず、やはりビスケットやお菓子や白樺のむちによって支配されている、ということになると誰ひとり信じようとしない。
けれども、ぼくをもってすれば、これほど明白な事実はないと思う。

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