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その他の偉人の名言

ゲーテ

まず自分で実感すること。
本当に肺腑から出たものでなければ、決して心から心へは伝わらぬ。

出典・参考・引用
世界文学大系「ゲーテ1」p17
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ゲーテ
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ファウスト

ファウスト「それにはまず自分で実感することだね。おのずと肺腑から湧き出すものが、一人残らず聴衆ぜんぶの心を、根強い力と興味でとらえなければ駄目だ。ただじっとそこに座っていて、何や彼やを膠で継ぎ合わせたり、他人のご馳走のあまりでシチューを煮たり、灰の中から乏しい火種を吹いたりするのでは、せいぜい子供や猿どもを感心させるだけだろう。それがお望みならばそれも仕方がない。しかし、本当に肺腑から出たものでなければ、決して心から心へは伝わらぬのだ。」
ワーグナー「お言葉をかえしますが、弁論家は雄弁術で成功すると申しますね。そのことはよくわかったつもりですが、わたしなどはまだまだ研究が足りません。」
ファウスト「いや、成功はまっとうなものでなければならん。鐘や太鼓ではやし立てる馬鹿者にはなるな。正常な悟性とまっとうな意見さえあれば、技術がなくても演説はひとりでにできるのだ。真剣になって物をいおうと思えば、いまさら慌てて言葉をさがすことはいらぬ。世間の人の雄弁といえば、いくら奇麗に飾ってあっても、造花のように人生のくず紙をちぢらせて細工をしただけだ。だから、秋の枯葉をかさこそ鳴らす、しめった夜風のように、いささかの感興を与えることもできぬ。」

ワーグナーとファウストの会話より。
ワーグナーが「弁論で人を動かすにはどうすればよいか」と尋ねたところ、ファウストが答えた。

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