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アルベルト・シュバイツァー
一社会の将来を定めるものは、その組織をなんとか完成するにあるのではなく、その社会に属する個人の価値の大小にかかっている。
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アルベルト・シュバイツァー
シュバイツァーは社会の進化は大衆ではなく、崇高な個人によってのみ発現するとして次のように語っている。
文化の維新は、大衆運動の性格をもつ運動とはなんら関係がない。
そうした運動はつねに単なる外的事件に対する反動にすぎない。
逆に文化は、多くの個人のうちに、現に支配している全体的趨向とは独立に、あるいはそれに対立して、ひとつの新しい志向が生まれ、これが次第に全体感情の上に影響を及ぼし、ついにはそれを決定することによってのみ、再び成立することができるのである。
倫理的運動のみが我々を非文化から救い出すことができるが、倫理的なるものは、ただ個人のうちにのみ出現するのである。
一社会の将来を定めるものは、その組織をなんとか完成するにあるのではなく、その社会に属する個人の価値の大小にかかっている。
歴史における重大にして最も知り難きものは、多数者の個性的存在の中に自ずと起こるところの、目に見えぬ一般的変化であって、これが出来事の前提である。
故に過去の人間や事件を本当に理解することが極めて困難なのである。
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