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安岡正篤

現実から遊離するのが一番いけない。
人間というものはとかく自分というものを忘れて人を羨んでみたり、足下を見失って、ほかに心を奪われる。

出典・参考・引用
安岡正篤「知命と立命」p118
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安岡正篤

人を指導する立場にある人、いやしくもエリートたる者は、「其の位に素して行なう」自分の立場に基づいて行なう。
自分の場から遊離しないで行なうものである。
現実から遊離するのが一番いけない。
人間というものはとかく自分というものを忘れて人を羨んでみたり、足下を見失って、ほかに心を奪われる。
職業人としてもそうだ。
自分の職業に徹するということは案外少ないものである。
たいていは自分の職業に不満や不安をもって他がよく見える。

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