先頭が「と」の四字熟語の意味と読み方
蕩佚簡易
物事に対して寛大で余裕のある様。
煩雑を省いて大らかな態度で物事を行なうこと。
のんびりとして自由な様子。
「とういつかんい」とも読む。
蕩佚は物事に対して寛大でゆるやかなことを意味する。
出典は後漢書の班超伝、十八史略の東漢。
辺境治道の要諦を訪ねた任尚に対して班超が「政治が察に過ぎれば下々に安んずる場がなくなります。宜しく蕩佚簡易なるを旨とすべきでしょう」と答えた故事から。
- 出典・参考・引用
- 范曄「後漢書」班超伝,曾先之「十八史略」東漢
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蕩佚簡易に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
蕩佚簡易に関する古典の参考
- 任尚を代て都護と為す、教えを請ふ、超曰く、君が性は厳急なり、水清ければ大魚無し、宜しく蕩佚簡易なるべし、と。(曾先之:十八史略-東漢[孝和皇帝][班超])
- 政察らかなれば下の和するを得ず。宜しく蕩佚簡易にして、寛小を過ぎ、総て大綱なるのみ、と。(范曄:後漢書-列傳[班梁列傳][22])
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