先頭が「て」の四字熟語の意味と読み方
鉄中錚錚
多くの鉄の中でも比較的よい音のするものという意。
転じて、凡人の中で少しだけ優れている者を例えた言葉。
鉄は金属の中でも平凡なものを示し、錚錚は金属の澄んだ音がよく響く様子を意味する。
尚、そうそうたる顔ぶれの「そうそう」はこの錚錚。
「錚錚」は「多少はましである」という意味を含むため、「そうそうたる」という言葉も本来は絶賛の言葉ではない。
出典は後漢書の劉盆子、十八史略の東漢。
劉秀が降伏してきた敵将に対して「お前たちは鉄の中でも多少は良い音のする鉄である」と評した故事から。
- 出典・参考・引用
- 范曄「後漢書」劉盆子,曾先之「十八史略」東漢
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鉄中錚錚に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
鉄中錚錚に関する古典の参考
- 對へて曰く、罪は当に死に應ず、猶ほ上の憐んで之を赦すを幸ふのみ、と。帝曰く、卿は所謂、鉄中錚錚、庸中佼佼たる者なり、と。(范曄:後漢書-列傳[劉玄劉盆子列傳][36])
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