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先頭が「そ」の四字熟語の意味と読み方

属辞比事(ぞくじひじ)

事を順序立てて巧く書き連ねること。
物事を順序立てて観察し、かつ条理正しく陳述すること。
属辞は関係のある言葉や文章の意で、比事は物事などを連ねる意を持つ。
属は本来は「屬」と書き、蜀+尾から成る。
蜀は桑の葉にくっついた目が大きくからだの曲がった毛虫を描き、それに虫の字を加えたもの。
これに尾をつけて交尾することになり、くっついて離れないという意を示す。
辞は本来は「辭」と書き、左の部分は糸を上と下から手で引っ張る様をあらわしたもので、もつれをおさめるという意がある。
また、右側の「辛」は鋭い刃物を描いたもので刃物で刺すことを示すが、ここでは罪人に入れ墨をする刃物のことを意味する。
従って、「辞」は罪を述べる、申し立てるなどの意味となり、やがてことばや文章を意味するようになった。
出典は礼記。

出典・参考・引用
戴聖「礼記」
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四字熟語
出典
漢字解説
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礼記

其の人となりや、
温柔敦厚なるは詩の教えなり。
疎通知遠なるは書の教えなり。
広博易良なるは楽の教えなり。
絜静精微なるは易の教えなり。
恭倹荘敬なるは礼の教えなり。
属辞比事なるは春秋の教えなり。

人を属辞比事に導くのは春秋経の教えである。
ここにおける春秋とは春秋経のこと。

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