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先頭が「し」の四字熟語の意味と読み方

寂寞無為(じゃくまくむい)

ひっそりと自然のままで作為がないこと。
寂寞は静かでひっそりとしている様で、安定した状態。
無為は作為のない自然のあるがままである様で、私心の存在しない状態をいう。
寞は宀(いえ)に莫。
莫は艸+日+艸で、草原のくさむらに日が隠れて姿を見せなくなる様を描いたもので、これに宀(いえ)がついて、家の中に姿も声もないことを示す。
出典は荘子の天道篇。

出典・参考・引用
「荘子」天道篇
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四字熟語
出典
漢字解説
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荘子

それ虚静恬淡、寂寞無為なる者、天地の平らかに道徳の至りにして、故に帝王聖人これに休んず。

虚静恬淡にして寂寞無為であることは、天地全てに通じ道徳の至りといえる。
だから、帝王、聖人はここに赴くのである。

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語句解説

帝王(ていおう)
本来の意味は「帝道をなす王」のこと。だが、一般的には絶対的な権威、支配力をもつ者を指す場合が多い。

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