先頭が「せ」の四字熟語の意味と読み方
戦々恐々
おそれて浮き足だつ様。
緊張してびくびくすること。
非常におそれる様。
「戦戦」と「恐恐」は共に“おそれる”意。
なお、本来は「戦戦兢兢」と書く。
兢の字は二人並んで神に祈る字形とされることから、「おそれつつしんで」祈ることを意味し、そこには恭敬の意味が含まれる。
よって、戦戦兢兢と書く場合は、単に「びくびくする」のではなく、厳粛なる存在に対して「おそれつつしむ」ことを意味し、「戦戦恐恐」とはその真義が異なる。
出典は詩経の小旻篇、小宛篇。
いずれも治世の乱れたるを憂い、最後に戒めとして「おそれつつしんで世に処していかねばならぬ」と詠われている。
- 出典・参考・引用
- 「詩経」小旻篇・小宛篇
- 関連タグ
- 四字熟語
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戦々恐々に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
戦々恐々に関する古典の参考
- 戦戦兢兢、深淵に臨むが如く、薄氷を履むが如し。(孔子:詩経-小雅[節南山之什][小旻])
- 温温たる恭人、木を集すが如し。惴惴たる小心、谷に臨むが如し。戦戦兢兢として、薄氷を踏むが如し。(孔子:詩経-小雅[節南山之什][小宛])
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