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先頭が「め」の四字熟語の意味と読み方

明哲保身(めいてつほしん)

聡明で道理に明らかな者はその身を全うするということ。
明哲は聡明で賢いこと、神明を知る意。
保身は身を守ること。
ただし、この場合の身を守るというのは「身を安全に保つ」といった意味ではなく、所謂「素行自得」をいう。
つまり、そのあるべき所に素して自ずから得ることである。
出典では宰相の位に就いた周の仲山甫が、徳化によって世を治め、明哲にしてその職務を全うしている姿が描かれている。
これを考えると、多くの辞書にある「大勢にさからわずに道理にしたがって物事を処理し、自分の身を安全に保つこと」「うまく立ち回って身を安全に保つこと」といった意味は間違いである。
出典の描かれ方を考えれば「さからうさからわない」も無く、「うまく立ち回る立ち回らない」も無い。
当然、保身は「自分の身を安全に保つ」ことでも無い。
道理に通じて明らかであるから、自然に得てその職分を全うするということである。
つまり、世を治めるに足る賢哲の偉大さを称えた言葉である。
出典は詩経の大雅蒸民篇。
周の宣王が仲山甫を挙用して周を中興した様を詠う詩に登場する。

出典・参考・引用
「詩経」大雅・蒸民篇
関連タグ
四字熟語
出典
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古典関係

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