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先頭が「く」の四字熟語の意味と読み方

薫蕕雑処(くんゆうざっしょ)

正反対、相容れないものが入り乱れて雑然としている様子。
薫蕕はよい香りと悪い臭いのことで、善人と悪人、君子と小人を例えて用いる場合もある。
宋名臣言行録において富弼が君子と小人を弁じ、「薫蕕雑処せば、つひに必ず臭とならん」とある。
薫は草の本字であるそうに熏がついたもので、熏は屮、すすの溜まった窓、炎から成る。
屮部てつぶは芽生えたばかりの草木を示し、芽の出るように少し出るという意。
従って、すすの溜まった窓の下から火をたき、煙が少しだけ出ている、つまり煙が窓の中に篭っている様を示している。
そこから、草の香りがもやもやと立ち込める意となる。
蕕は草の本字である艸に猶(犬に酋)。
酋は酒ツボ(酉)の中の酒の香気が外にもれ出る様を描いたもので、これに犬がついて猶となり手足を伸ばす動物(手長猿)の意を持つ。
これが転じて、そこまでのばしてもなおという意を持つ。
さらに艸がつくことで蕕となり、草の香りが猿のように臭いという意味を持つ。

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