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先頭が「こ」の四字熟語の意味と読み方

光風霽月(こうふうせいげつ)

超然としていて心に何のわだかまりもなく、清々しい様。
光風は明るいさわやかな風を意味し、霽月は雨上がりの晴れた空にある澄んだ月のことで、殊更に光が冴えて見えるとされる。
宋史の周敦頤伝(道学一)で黄山谷が周濂渓を評した言葉に登場する。

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四字熟語
出典
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宋史

黄庭堅称す、
其の人品甚だ高く、胸懐灑落きょうかいしゃらく、光風霽月の如し。
取名に廉にして求志に鋭たり、徼福きょうふくに薄にして得民とくみんに厚たり、奉身にうすくして煢嫠けいりに及びてたのしみ、希世きせいいやしみて千古に尚友しょうゆうたり、と。

黄山谷は周濂渓を称して云った。
その人品は甚だ高く、その心のあり方は洒脱としていて、まさに光風霽月の如きものである。
名声栄達を求める心無くして志を求めし気概は高く、己が分限を尽して民を安んずるに厚きなり。
その身を奉ぜずして清貧なるに遊び、世俗に誉を求めずして千古に尚友たり、と。

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語句解説

黄山谷(こうさんこく)
黄山谷。北宋時代の詩人。黄庭堅。蘇軾に師事。五山の僧に「東坡山谷、味噌醤油」と歌われ愛好された。
徼福(きょうふく)
まぐれを求めること。徼には「得られそうもないものを求める」意がある。また、他国の祖霊の助けを求めること。
得民(とくみん)
人民の心をつかむこと。人々の信頼を得ること。民心を収める。
煢嫠(けいり)
煢はひとり、嫠はやもめの意。
希世(きせい)
世俗的な名誉を願うこと。また、世間にめずらしい意にも用いることがある。
尚友(しょうゆう)
古人を友とする。書物などから昔の賢人を友とし切磋琢磨すること。
周濂渓(しゅうれんけい)
周濂渓。周敦頤。北宋時代の学者。宋学の祖。太極説を唱えた。

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