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先頭が「け」の四字熟語の意味と読み方

見処透徹(けんしょとうてつ)

判断、思想、意見などに、筋道が通っていてはっきりしていること。
自らのあり方がはっきりとしていて濁りなく清らかな様子。
透徹は澄んで濁りがない様をいう。
徹は動作を示す彳と攴に育。
育は子の逆形+肉月で、頭を下にした状態で正常に生れた子が肥え立ちよく成長すること。
攴はトに又(右手)で、棒を手に持ってポンと叩く様を描いたもの。
彳は道路を描いた行の省略形で、行く・歩くなどの動作を表す。
この三つを合わせることで徹となり、赤子が母の胎内から抜け出ることを示し、するりと抜ける、すっと抜き取るなどの意味を持つ。
柳沢吉保によって編纂された「常應録鈔」の中に登場する。

出典・参考・引用
柳沢吉保「常應録鈔」
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四字熟語
出典
漢字解説
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常應録鈔

如上じょじょうの工夫、富貴業中の窩窟かくつに出づ。
世間の順境に立てるうちより、かかる工夫は出まじきに、まことに見處透徹せり。
怠らず長養せば宜しからん。

上述のような工夫はうまくいかぬときにこそ顕れるものです。
順境である間からこのような工夫は出ぬものなのに、なんと見処透徹していることよ。
怠らず長養すれば宜しいでしょう。

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語句解説

如上(じょじょう)
前に述べたこと。上述。前述。
窩窟(かくつ)
窩も窟もあなの意。
裡(うち)
裏の異字体。


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