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先頭が「け」の四字熟語の意味と読み方

懸崖撒手(けんがいさっしゅ)

勇気を奮って事をなすこと。
懸崖は切り立った崖、絶壁のことで、撒手は手を放すという意。
崖で手を離して飛び降りることから、勇気を奮う意味になる。
懸は県と糸に心。
県は旧字を縣と書き、首を逆さまにして系(糸を垂らしたもの)で懸けた形。
県が「隔たる」の意を持つのは、高いところから吊られるからとも、首と胴が離れているからとも考えられるが、これに心がついた懸もまた「遠く隔たる」意味を持つ。
撒は手に散。
散の旧字は「麻+攴」で繊維をばらばらにする様を描いたもの。
これに手がつくことで撒となり、ばらばらに撒き散らす意となる。
また、散は「麻+攴」の旧字ではなく「肉と筋を表す形+攴」であるとして、肉を撃ってほぐす意に解く説もある。
いずれにしてもばらばらにする意は同じ。

関連タグ
四字熟語
漢字解説
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備考

懸崖撒手の読み方は「けんがいさっしゅ」ではないか、というコメントを頂きました。
四字熟語として読む場合、「さっしゅ」とする場合が多いようですので、そのように修正いたしました。
なお、従来記していた「けんがいさんしゅ」の読みですが、一応補足をしておきます。
撒は「さん、さつ、まく」と読みますが、本文にも記しました通り「手+散」で散を声符にする文字です。
撒に関わる語句は、撒手さんしゅをはじめとして、撒水さんすい撒布さんぷ撒塩さんえんなど、「さん」と読むものが多くありますので、本来的にはどちらでも問題はないのだろうと思われます。
四字熟語になって懸崖撒手が「けんがいさっしゅ」と読まれるのは単に語感の問題かもしれません。
なお、以上は文字周りから勝手に解釈しただけですので、詳しくご存知の方がおられましたら教えて頂ければ幸いです。

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語句解説

撒塩(さんえん)
塩を撒くこと。また、雪の意。


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