先頭が「い」の四字熟語の意味と読み方
一挙両得
一つの行動で二つの成果を得ること。
類義語に「一石二鳥」「一箭双雕」など。
出典は晋書の
- 出典・参考・引用
- 房玄齢・李延寿「晋書」束皙伝
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晋書
昔魏氏三郡に人在り陽平
二群の田地は逼狭、西州へ徙還し、以て辺土を充し、其の十年これを復し賜い、慰重して以てこの情を遷す。
一挙両得、外実内寬、増広し人を窮すの業、以て西郊の田を
束皙が農業政策を議して云う。
昔、魏氏は三郡に人がおりましたが、これは陽平群の頓丘を境として移住させたことに由ります。
そして今では五六千の家が集まるほどにその地は繁盛しています。
二群の田地は偏狭だったので、西州へと移住させることで辺境の地を充実させ、長い期間をかけて幾度も慰撫することでその地を安定させたのです。
これこそ一挙両得というもので、外へと実を為し内を寛にし、人を辺境へと遷して耕地を拡大させる大事業です。
これによって西郊の田を開闢するべきです。
さすればこの農事の益は大なるものとなりましょう。
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語句解説
- 今者(こんじゃ)
- 現在、近頃の意。者は時をあらわす語に付属する助辞。