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先頭が「い」の四字熟語の意味と読み方

一念三千(いちねんさんぜん)

本来の自らの心にこそ、あらゆる事象の理が具わっていること。
一瞬一瞬の心にあらゆる諸法が具わっていること。
一念は瞬間における心を指す。
三千は仏教における三千の諸法のことで、宇宙におけるあらゆる事象の理を現したもの。
出典は摩訶止観。

出典・参考・引用
智顗「摩訶止観」
関連タグ
四字熟語
仏教
出典
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摩訶止観

れ一心に十法界を具す。
一法界にまた十法界を具すれば百法界なり。
一界に三十種の世間を具すれば百法界に即ち三千種の世間を具す。
此の三千、一念の心に在り。
し心無くんばみなん。
介爾けにも心有れば即ち三千を具す。

人の一瞬の心には十界が具わり、その十界は互いに具わり合って百界となる。
一界には十如是と三世間が具わり、百界は即ち三千の世間である。
この三千は自らの心にある。
もし心が無いとすればそれまでのことであるが、少しでも心が有るならば必ず三千の諸法が具わっているのである。

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語句解説

介爾(けに)
ほんのわずかばかり。非常に微弱なこと。

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