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先頭が「ほ」の四字熟語の意味と読み方

放辟邪侈(ほうへきじゃし)

自分勝手に好き放題して偏り、おごり高ぶること。
放僻はやりたい放題してかたよることで、邪侈はよこしまでぜいたくなことを意味する。
「辟」は+口+しんからなり、「尸」は人の側身の形で「辛」は刑罰を加える刃物の形、「口」は肉片の形を示す。
よって「辟」は人の腰間の肉を切り取る刑罰を示すことだとされる。
説文の辟部には「法なり。せつに従がひ辛に従がふ、其の罪を節制するなり。口に従がふは、法を用ふる者なり。凡そ辟の属は皆な辟に従がふ」とあり、「口」を処刑を命ずる意にとる説もある。
尚、「卩」は人のひざまずく形をあらわした文字である。
「侈」は人+多で、「多」は肉を積み重ねた形。
よって「侈」はたっぷりで余りある意を持つ。
説文の人部には「掩脅えんきょうなり。人に従がひ声を多とす。一に曰く奢なり」とある。
掩はものを覆い隠すことで、脅は脇の正字。
尊大ぶって他に装うことをいう。
孟子の梁惠王上に「いやしくも恒の心無くば、放辟邪侈、為さざる無きのみ」とある。
原典に関しては「恒産無き者は恒心無し」の項に記す。

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