先頭が「え」の四字熟語の意味と読み方
煙霞痼疾
自然の風景を愛し、旅を好む習性。
煙霞の
煙霞は煙や
痼疾はいつまでも治らない病気、持病の意。
出典は旧唐書の田遊巌伝(隠逸)。
山隠していた田遊巌を招聘するために唐の高宗が訪れ、「近頃はどうですか」と尋ねたところ、「自然に親しみ楽しんでおります。陛下の聖治によって、悠々と暮らせています」と答えた。
- 出典・参考・引用
- 「旧唐書」隠逸・田遊巌伝
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- 四字熟語
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旧唐書
田遊巌は、京兆三原の人なり。
初め、太学生に補され、後に
太白山に遊び、林泉の会意に遇ふ毎に、
其の母及び妻子、並びに
後に箕山に入り、
遊巌、山衣田冠して出でて拝す、帝、左右をして
謂ひて曰く、
先生、山中に養道す、
遊巌曰く、
臣は泉石膏肓、煙霞痼疾、既に聖代に逢ひ、幸ひに逍遥を得たり、と。
帝曰く、
朕、今、卿を得るは、何ぞ漢の
薛元超曰く、
漢の高祖、廃嫡し庶を立てんと欲す、黄、綺、
帝、甚だ
語句解説
- 留連(りゅうれん)
- 立ち去りかねること。楽しみにふけって帰るのを忘れること。
- 方外(ほうがい)
- 世俗の外。俗世間から離れていること。
- 許由(きょゆう)
- 許由。中国古代の隠者。帝堯の帝位禅譲を拒否して箕山(きざん)に隠棲。汚れたことを聞いたと潁水のほとりで耳を漱(すす)いだという。
- 逍遥(しょうよう)
- 自在にさまようこと。
- 四皓(しこう)
- 中国の秦末期に乱世を避けて隠れた四人の老人。東園公、夏黄公、甪里(ろくり)先生、綺里季。皓(こう)は白い意で、髭眉(しゅび)共に白かった為に四皓(しこう)という。
- 劉邦(りゅうほう)
- 劉邦。前漢の始祖。秦を滅ぼし、項羽と天下を争う。野人なれども不思議と人が懐き、「兵に将たらざるも、将に将たり」と称せられた。
- 隠淪(いんりん)
- 世を逃れて隠れること。世を避けて静かに暮らしている人。また、世に用いられずに落ちぶれた人をいう場合もある。
- 崇重(すうちょう)
- 尊重すること。