先頭が「あ」の四字熟語の意味と読み方
哀矜懲創
人情を巡らして懲罰を行なうこと。
罪を悪んで人を悪まずの心で懲らしめること。
哀矜は同情する、不憫に思うことで、「矜」にはあられむという意がある。
書経の呂刑に登場し「庶戮の不辜なるを哀矜し、虐に報ずるに威を以てす」とある。
また、懲創は呂刑の罰懲非死の疏にみえ「聖人の、刑罰を制するは、罪過を懲創する所以にして、人を死せしむるを
尚、四字熟語としては蘇東坡の「刑賞忠厚之至論」に登場する。
- 出典・参考・引用
- 蘇東坡「刑賞忠厚之至論」
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哀矜懲創に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
哀矜懲創に関する古典の参考
- 庶戮の不辜なるを哀矜し、虐に報ずるに威を以てす。(孔子:書経-周書[呂刑][1-3])
- 一不善有らば従ひて之を罰し、又た従ひて之を哀矜懲創す、其の舊を棄て、而して其の新を開く所以なり。(沈徳潜:唐宋八家文読本-蘇軾[刑賞忠厚之至論])
- 孔子曰く、古の訟へを聴く者、貧窮を察し、孤独を哀れみ、必ず之を哀矜す。(孔鮒:孔叢子-刑論第四[7])
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