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先頭が「と」のことわざ・慣用句の意味と読み方

登竜門(とうりゅうもん)

通り抜けるのが困難な関門を突破すること。
また、出世の糸口を手に入れること。
登竜門とは「登竜の門」ではなく「竜門に登る」の意である。
三秦記には「河津かしん、一の名は龍門、水険にして通れず、魚鼈ぎょべつの属、能く上る莫し、江海の大魚、龍門の下にせまり集ふもの数千、上るを得ず、上らば則ち龍と為る」と記されており、黄河上流にある急流の名を竜門と呼んでこれを登りきると竜になるという伝説がある。
出典は後漢書の李膺りよう伝。
公正明大であった李膺が親しくするのは「先祖代々の付き合いのある者」と「自らが人物であると認めた者」だけであったので、世の人々は李膺と親しくなれた者を「龍門を上りきった魚が龍になる伝説」に喩えて「登竜門」と呼び、その将来に必ず飛躍するだろうことを称えた。
尚、出典中の記述は「登竜門」ではなく「登龍門」である。

出典・参考・引用
范曄「後漢書」李膺伝
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出典
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登竜門に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

登竜門に関する古典の参考

語句解説

魚鼈(ぎょべつ)
魚類の総称。魚とすっぽん。
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