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先頭が「と」のことわざ・慣用句の意味と読み方

時は得難くして失い易し(ときはえがたくしてうしないやすし)

良い時機というものを得るのは難しく、そして得たとしてもあっという間に失いかねないということ。
常に時を大事にするように心掛けて大切にしなければならないということ。
史記の淮陰侯伝では斉に大勢力を得た韓信に対して蒯通かいつうが「功は成り難くして敗れ易く、時は得難くして失い易しと言う。このような好機は二度と巡ってはこない」と述べて独立を進めた故事がみえる。

出典・参考・引用
司馬遷「史記」淮陰侯伝,劉安「淮南子」原道訓
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出典
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時は得難くして失い易しに関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

時は得難くして失い易しに関する古典の参考

  • 夫れ日回りて月周り、時は人と遊ばず、故に聖人の尺璧を貴ばずして、寸の陰を重んずるは、時は得難くして失い易ければなり。(劉安:淮南子-原道訓[7-8]
  • 蒯通曰く、夫れ功は成り難くして敗れ易く、時は得難くして失い易し。時か時か、再び来らず。願はくば足下の之を詳察せんことを、と。(司馬遷:史記-列傳[淮陰侯列傳][20]
  • 太公望、東し国に就くに、道に宿し行くに遅し。逆旅の人曰く、吾れ聞く時は得難く而して失い易し、と。太公之を聞き、夜に衣て行き、黎明に国に至る。(司馬遷:史記-世家[齊太公世家][1-9]
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史記
前漢の武帝の時代に司馬遷によって著述された歴史書。前91年に成立し…


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