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先頭が「す」のことわざ・慣用句の意味と読み方

水魚の交わり(すいぎょのまじわり)

きわめて親密な関係にある交際のこと。
親密で離れがたい友情。
出典は三国志の蜀書・諸葛亮伝。
劉備が諸葛亮との関係を魚に水が必要であることに例えた故事から。

出典・参考・引用
陳寿「三国志」蜀書
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ことわざ
出典
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三国志

是に於いてと情好日に密なり。
関羽張飛よろこばず、先主之に解して曰く、
に孔明有るは、猶ほ魚の水有るがごとし。
願はくば諸君復た言う勿れ、と。
羽、飛乃ち止む。

諸葛亮を幕閣に迎え入れてより、劉備の諸葛亮に対する信頼は日増しに強くなっていった。
その親密さに関羽や張飛ら古参の面々は面白くない。
その不満を知った劉備は、関羽や張飛等を諭して云った。
孔明の吾におけるは、例えるならば魚の水有るが如く、どうしても必要な人物なのだ。
諸君等にはどうか二度と不満を口にして欲しくはない、と。
これ以後、関羽、張飛等は自らを戒めたという。

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水魚の交わりに関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

水魚の交わりに関する古典の参考

語句解説

諸葛亮(しょかつりょう)
諸葛亮。三国時代の蜀の丞相。字は孔明。劉備に三顧の礼によって迎えられ天下三分の計を達成するも五丈原に志半ばで病死。清廉にして公正、人々は畏れながらも敬慕し、その統治を懐かしんだという。
関羽(かんう)
関羽。三国時代の蜀の名将。劉備、張飛と義兄弟の契りを結ぶ。義理に厚く武神と称される。その威徳を慕い各地で関帝廟が建立された。
張飛(ちょうひ)
張飛。三国時代の蜀の武将。劉備、関羽と義兄弟の契りを結ぶ。武勇に優れ「一万の兵に匹敵する」とまで称された。
劉備(りゅうび)
劉備。三国時代の蜀の始祖。字は玄徳。関羽、張飛と義兄弟の契りを結ぶ。漢再興を志し、諸葛亮を得て蜀の地に蜀漢を建国。度量大きく民衆に慕われたとされる。
孤(こ)
ひとりぼっちである様。みなしご。また、王侯などの謙称にも用いられる。

関連リンク

諸葛亮
字は孔明。181-234年。中国の三国時代における蜀の宰相。戦略に優れ…


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