先頭が「し」のことわざ・慣用句の意味と読み方
雌雄未だ定まらず
どのようになるかわからないこと。
どっちに転ぶか予測がつかない状態。
雌雄は優劣、勝負、勝ち負けを意味する。
蜀で勢力を誇示していた公孫述の元を訪れた馬援が、尊大な態度で接する公孫述を観て「天下はどこに転ぶかわからぬ状態なのに、自分の権勢を誇るようでは天下の士は皆な去っていくだろう」と慨嘆した故事から。
- 出典・参考・引用
- 范曄「後漢書」馬援伝,曾先之「十八史略」東漢
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雌雄未だ定まらずに関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
雌雄未だ定まらずに関する古典の参考
- 援、之を曉りて曰く、天下雌雄未だ定まらず、公孫、哺を吐いて走りて国士を迎え、與に成敗を図らず(范曄:後漢書-列傳[馬援列傳][3-4])
- 援その属に謂って曰く、天下雌雄未だ定まらず。公孫、哺を吐いて国士を迎えず、反って辺幅を修飾すること、偶人の形の如し。(曾先之:十八史略-東漢[世祖光武皇帝][馬援.1])
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