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先頭が「し」のことわざ・慣用句の意味と読み方

蕉鹿の夢(しょうろくのゆめ)

得失の儚いことを例えた言葉。
また、失ったものに執着しないことの例え。
出典は列子の周穆王篇。
倒した鹿を人に見つからないように草で覆って隠したところ、その場所が分からなくなってしまい夢と為してあきらめた寓話から。
尚、出典中では続きとして、一度あきらめたものの忘れられず、他人が鹿を探し出したことを夢に得て訴えた話が描かれている。
これを考慮すると蕉鹿の夢の真意は「得失の儚いこと」や「執着しないこと」よりも、「真偽虚実の明らかにし難いこと」「必ずしも一に定まるものではないこと」を示すのであろう。

出典・参考・引用
「列子」周穆王篇
関連タグ
ことわざ
慣用句
出典
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蕉鹿の夢に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

蕉鹿の夢に関する古典の参考

  • 鄭人、野に薪する者有り、駭鹿に遇ひ、御して之を撃ち之を斃す。人の之を見るを恐れ、遽て諸を隍中に蔵し、之を覆ふに蕉を以てす。其の喜びに勝へず、俄にして其の所蔵の処を遺る。遂に以て夢と為す。(列子:列子-周穆王[6]
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