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先頭が「し」のことわざ・慣用句の意味と読み方

仁者は敵なし(じんしゃはてきなし)

仁徳ある者に敵うものはいないということ。
仁によりて治めれば森羅万象すべてが自ずからそこに帰する様をいう。
尚、一般的には仁者は慈愛によりて人と交わるが故に“敵がいない”という意にとるが、本来の意味は敵がいないのではなく、すべてがそこに帰するが故に敵対しようとも“敵わない”という意味であろう。
出典は孟子の梁恵王上。
梁の恵王から「斉・秦・楚といった大国と対するには如何にすればよいか」と問われた孟子は「仁によりて治め、民を安んずることです。然る後に征伐すれば、民は自ずから王を慕いましょう。故に古より仁者は敵なしと言うのです」と答えた。

出典・参考・引用
「孟子」梁恵王上
関連タグ
ことわざ
慣用句
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仁者は敵なしに関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

仁者は敵なしに関する古典の参考

  • 孟子曰く、彼れ其の民を陷溺す、王往きて之れを征す、夫れ誰か王と敵せん。故に曰く、仁者は敵無し、と。(孟子:孟子-梁惠王上[5]
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