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先頭が「し」のことわざ・慣用句の意味と読み方

少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)

月日が過ぎ去るのは思いのほか早いが、学問はなかなか成し難い。
だからこそ、時間を惜しんで学問に励まなければならないという意。
また、少年もすぐに年老いてしまい、学問を収めるのは難しいという意味に用いる場合もある。
類義語として「光陰矢の如し」がある。

出典・参考・引用
朱子「偶成」(漢詩)
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ことわざ
出典
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偶成

少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず。
未だ覚めず池塘春草ちとうしゅんそうの夢、階前かいぜん梧葉ごようすでに秋声。

若いときはうつろいやすく、学問を成すことは難しい。
僅かな時間さえも軽んじてはいけない。
池のほとりの春草が萌え出る夢も覚めぬうちに、もう庭先の青桐の葉が秋の訪れを告げているのだから。

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語句解説

池塘春草(ちとうしゅんそう)
池塘は池の堤のことで、春草は若者を暗示し、春草の夢で若い頃の夢と希望に満ちた心持を指す。
階前(かいぜん)
階段の前。庭先。
梧葉(ごよう)
青桐の葉のこと。

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