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先頭が「せ」のことわざ・慣用句の意味と読み方

先見の明(せんけんのめい)

先の先まで見抜くこと。
将来のことを前もって見通す力のこと。
出典は後漢書の楊彪伝。
楊彪が曹操に対して金日磾きんじつていの故事を念頭に置いて「私には金日磾のような先見の明も無い」と述べた言葉から。
尚、金日磾の故事は生々しく受け入れ難いものではあるが、人が年少に培う性質の大事さと淫逸を以てそのまま大人になった時の人としての危さが暗示されている。

出典・参考・引用
范曄「後漢書」楊彪伝
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ことわざ
出典
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先見の明に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

先見の明に関する古典の参考

語句解説

曹操(そうそう)
曹操。三国時代の魏の始祖。治世の能臣、乱世の姦雄と称せらる。政治、兵法に優れると共に詩文にも才を発揮。献帝を擁して天下に覇を唱えた。
金日磾(きんじつてい)
金日磾。前漢の政治家で匈奴族の人。武帝に仕え、金姓を賜った。註釈には「二人の子供が居て武帝に可愛がられたが、宮女をたぶらかす所を見て息子を自ら殺した」という故事がみえる。
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