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先頭が「さ」のことわざ・慣用句の意味と読み方

三顧の礼(さんこのれい)

礼儀を尽すこと。
主に地位の高い人や年長者が、下の者に対して礼を尽して頼む場合に用いる。
三顧は三たび訪ねることで繰り返しの意。
出典は諸葛亮の前出師表。
劉備諸葛亮を幕僚に迎えようとその庵を訪問するも会えず、三度目にしてようやく会えた故事から。

古典

  • 亮、上疏じょうそして曰く、臣、布衣みづから南陽に耕す。先帝、臣の卑鄙ひひなるを以てせず、みだりに自ら枉屈おうくつし、臣を草廬そうろの中に三顧す。臣にはかるに当世の事を以てせり。是れに由りて感激し、遂に先帝の許に驅馳くちを以てす。(蜀志・諸葛亮伝「出師の表」)
出典・参考・引用
「三国志」蜀・諸葛亮伝
関連タグ
ことわざ
慣用句
出典
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三顧の礼に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

三顧の礼に関する古典の参考

語句解説

劉備(りゅうび)
劉備。三国時代の蜀の始祖。字は玄徳。関羽、張飛と義兄弟の契りを結ぶ。漢再興を志し、諸葛亮を得て蜀の地に蜀漢を建国。度量大きく民衆に慕われたとされる。
諸葛亮(しょかつりょう)
諸葛亮。三国時代の蜀の丞相。字は孔明。劉備に三顧の礼によって迎えられ天下三分の計を達成するも五丈原に志半ばで病死。清廉にして公正、人々は畏れながらも敬慕し、その統治を懐かしんだという。
布衣(ふい)
庶人。官位のない人。古代中国では一般庶民は布の衣を着たことによる。
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