先頭が「ろ」のことわざ・慣用句の意味と読み方
隴を得て蜀を望む
望蜀、望蜀の嘆ともいう。
足ることを知らず、さらにその上その上と欲張ること。
ひとつの望みを遂げてもすぐに次の望みが出てくるように、人の欲望には限りがないことを喩える。
類義語として「千石取れば万石羨む」など。
出典は後漢書の
隴も蜀も中国の地名のことで、後漢の光武帝・劉秀が、隴を得ても満足することなく蜀の地を得ることも望んだ故事から。
また、三国志において魏の曹操が述べたことでも有名。
尚、「隴を得て蜀を望む」という記述は十八史略にあり、後漢書では「隴を平らげて蜀を望む」となっている。
- 出典・参考・引用
- 范曄「後漢書」岑彭伝,曾先之「十八史略」東漢
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隴を得て蜀を望むに関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
隴を得て蜀を望むに関する古典の参考
- 上、既に隴右を平げて曰く、人自ら足れりとせざるを苦しむ、既に隴を得て復た蜀を望む、と。(曾先之:十八史略-東漢[世祖光武皇帝][岑彭])
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