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先頭が「り」のことわざ・慣用句の意味と読み方

梁上の君子(りょうじょうのくんし)

泥棒のこと。
転じて鼠の意味にも用いる。
梁とは「うつばり」のことで、屋根や上階の床の重さを支えるための柱間に渡される横木をいう。
また、君子とは徳を備えた人物を指す言葉。
本来はその真意に「人は誰しも本は善であり、善なる徳を備える。されば泥棒もその本体は君子なれども、私に溺れて心が覆われ、故に悪事を為してしまうだけなのだ」ということが含まれる。
出典は後漢書の陳寔ちんしょく伝。
陳寔が家のはりの上にひそむ盗賊に気づき、子供達に訓示して「誰しも元から悪を為すのではない、日々の積み重ねによりて為るのである。梁上の君子がそれだ」と述べた言葉から。

出典・参考・引用
范曄「後漢書」陳寔伝
関連タグ
ことわざ
出典
逸話
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梁上の君子に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

梁上の君子に関する古典の参考

  • 盗有りて梁上に止まれり。寔、呼びて子孫に命じ、色を正し之に訓じて曰く、夫れ人は自ら勉めざる可からず。不善の人、未だ必ずしも本と悪ならず、習ふを以て性成り、遂に此に於いて至る。梁上の君子は是なり、と。(范曄:後漢書-列傳[荀韓鍾陳列傳][44-46]
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