先頭が「り」のことわざ・慣用句の意味と読み方
良工は人に示すに朴を以てせず
優れた職人は素材や過程などは示さずに結果を以て全てを示すということ。
良工なれば自分で自信がもてないような中途半端な状態、粗悪な状態では決して終らせないことをいう。
即ち、自分が本当に善しとするものだけを為し、全身全霊を以て為し遂げるが故に、それで得られた結果さえ示せば十分であって、他には何も示す必要はないということである。
出典は後漢書の馬援伝。
兄の馬況が、馬援に対して「お前の才は大である。良工が自らの本当に欲するままに満足するまで作品を作り上げるように、お前は自分を晩成させなさい」と述べた故事から。
- 出典・参考・引用
- 范曄「後漢書」馬援伝
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良工は人に示すに朴を以てせずに関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
良工は人に示すに朴を以てせずに関する古典の参考
- 況曰く、汝は大才なり、当に晩成せん。良工は人に示すに朴を以てせず、且つ好む所に従ふ、と。(范曄:後漢書-列傳[馬援列傳][1-2])
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