先頭が「み」のことわざ・慣用句の意味と読み方
水清ければ大魚無し
厳急すぎて余裕がないことの弊害をあらわした言葉。
寛容の大事さを示す。
また、清廉潔白に過ぎても逆に人に親しまれないようになってしまうことの喩えとしても用いられる。
類義語としては「水清ければ魚棲まず」など。
出典は後漢書の班超伝、十八史略の東漢。
班超が要望叶って西域より都へと帰るときに後任の者に西域統治の要諦を問われて説いた言葉から。
- 出典・参考・引用
- 范曄「後漢書」班超伝,曾先之「十八史略」東漢
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水清ければ大魚無しに関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
水清ければ大魚無しに関する古典の参考
- 而して蛮夷は鳥獣の心を懐き、養ふは難くして敗るは易し。今、君が性は厳急なり、水清ければ大魚無く、政察らかなれば下の和するを得ず。(范曄:後漢書-列傳[班梁列傳][22])
- 任尚を代て都護と為す、教えを請ふ、超曰く、君が性は厳急なり、水清ければ大魚無し、宜しく蕩佚簡易なるべし、と。(曾先之:十八史略-東漢[孝和皇帝][班超])
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