このエントリーをはてなブックマークに追加

先頭が「く」のことわざ・慣用句の意味と読み方

群鶏の一鶴(ぐんけいのいっかく)

野鶴在鶏群(やかくけいぐんにあり)ともいう。
多くの人の中で、特にすぐれている者。
何のとりえもない人々の中に一人だけ優れた人物が混じっていること。
優れた人物が際立ってみえる様。
群鶏は大したとりえのない者が集まっていることのたとえ。
鶏の群れの中に一羽だけ鶴がいる意から。
四字熟語として「群鶏一鶴」ともいう。
出典は晋書の稽紹けいしょ伝。

出典・参考・引用
房玄齢・李延寿「晋書」稽紹伝
関連タグ
ことわざ
出典
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

晋書

紹、始めて入洛す。
或る人王戎に謂ひて曰く、
昨に於いて稠人ちゅうじん中に稽紹を始見す、昂昂然こうこうぜんとして、野鶴やかくの鶏群に在るが如し、と。

稽紹が任官されて始めて入洛した時、ある人がその姿をみて王戎に云った。
昨日、多くの人が集まっている中に稽紹を初めて見ました。
昂昂然としていて、まるで鶏群の中に野鶴が混じっているかのように際立っておりました、と。

<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

語句解説

稠人(ちゅうじん)
びっしりと集まっている多くの人。
昂昂(こうこう)
意気盛んで際立っている様子。志や行がすぐれて高いさま。
野鶴(やかく)
野にいる鶴。仕官しないで民間にいる人のたとえにも用いる。


Page Top