先頭が「こ」のことわざ・慣用句の意味と読み方
肯綮に当たる
物事の急所、本質をずばりと突くこと。
大切な所をおさえていること。
「当たる」は本来は「中る」と書く。
肯綮は骨肉結合の所で、転じて物事の急所の意味を持ち、「肯」は骨につく肉、「綮」は筋と肉とのつなぎめを意味する。
出典は荘子の養生主篇。
見事な腕さばきをみせる料理人に王が「見事な技だ」と誉めたところ、その料理人は「これは技ではなくて道と申します。今では心を以てやるのであって、あえて手足耳目には拘りません」と述べた説話に登場する。
尚、この故事は「庖丁牛を解く(妙技をほめる言葉)」ということわざの出典でもある。
ちなみに「中肯綮(肯綮に中る)」という形で登場するのは元史の「王都中伝」とされる。
- 出典・参考・引用
- 「荘子」養生主篇
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肯綮に当たるに関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
肯綮に当たるに関する古典の参考
- 技は肯綮を経るも之れ未だ嘗てせず、而るを況んや大軱をや。(荘子:荘子-内篇[養生主][2])
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