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先頭が「は」のことわざ・慣用句の意味と読み方

伐柯(ばっか)

「柯を伐る」ともいう。
人が学ぶべき道は近くにあるのであって遠くに求める必要はないことを喩えた言葉。
伐採する際には斧を用いるので、柯を切る長さは斧の柄を手本にすれば良いことから。
「柯」は斧の柄にする木のことで、曲がった枝。
説文の木部には「斧の柄なり。木に従ひ可を声とす」とある。
「可」は祝祷を収める器を示す「口」を木を用いて叩き、神に承認を求める文字。
故に木+可で「柯」という字ができたとされる。
詩経の豳風「伐柯」に登場する。
周公旦の美徳を讃えた詩で、周公旦は管叔鮮と蔡叔度に殷の紂王の子である武庚を担いでの謀叛の兆しあるを察し、ひそかに東方に出向いていたが、周の大夫の多くがこれを察することができずに居たことを風刺したものとされる。

出典・参考・引用
「詩経」豳風、
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出典
漢字解説
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伐柯に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

伐柯に関する古典の参考

語句解説

周公旦(しゅうこうたん)
周公旦。周の武王を補佐して殷討伐に寄与。武王死後には摂政となり国家の礎を築いた。
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