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先頭が「は」のことわざ・慣用句の意味と読み方

籌を帷幄の中に運らし勝ちを千里の外に決す(はかりごとをいあくのなかにめぐらしかちをせんりのそと)

計画や謀に優れている様。
あらゆることを的確に処して物事をうまく運んでいくこと。
作戦を戦場から遠く離れた本営で練りながら、戦地の敵の動きをことごとく看破して勝利に導く意から。
出典は史記の高祖本紀。
劉邦が参謀として重宝した張良を称えた言葉。
張良は劉邦の覇業がなると、褒賞を望むこともなく留を頂ければ十分ですと云って留侯と称せられたとされる。

出典・参考・引用
司馬遷「史記」高祖本紀
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籌を帷幄の中に運らし勝ちを千里の外に決すに関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

籌を帷幄の中に運らし勝ちを千里の外に決すに関する古典の参考

  • 高祖曰く、公は其の一を知りて、未だ其の二を知らず。夫れ籌策を帷幄の中に運らし、勝を千里の外に決するは、吾は子房に如かず。(司馬遷:史記-本紀[高祖本紀][57]
  • 籌を帷幄の中に運らし、勝を無形に制す。子房其の事を計謀して、知名無く、勇功無く、難を易きに図り、大を細に為す。(司馬遷:史記-列傳[太史公自序][74]

語句解説

劉邦(りゅうほう)
劉邦。前漢の始祖。秦を滅ぼし、項羽と天下を争う。野人なれども不思議と人が懐き、「兵に将たらざるも、将に将たり」と称せられた。
張良(ちょうりょう)
張良。前漢建国の功臣。漢の三傑。参謀として劉邦の覇業を輔佐。「謀を帷幄の中にめぐらし勝を千里の外に決す」と称された。漢成立後は恩賞を固辞して留だけを拝領し、政治の一線から退いて暮らしたという。
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関連リンク

史記
前漢の武帝の時代に司馬遷によって著述された歴史書。前91年に成立し…


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