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日本の偉人・書籍にある名言

吉田松陰

神前に詣りて柏手を打ち立て、身の出世を祈つたり、長命富貴を祈りたりするは皆な大間違ひなり。
神と申す者は正直なる事を好み、又た清浄なることを好みたまふ。
夫れ故、神を拝むには先づ己れの心を正直にして、又た己が體を清浄にして外に何心なく、唯だ謹み拝むべし。
之を誠の神信心と申すなり。

出典・参考・引用
足立栗園著「尊王百話」145/172
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吉田松陰

大日本国と申す国は神国と申奉りて神々様の開きたまへる御国なり。
然らば此の尊き御国に生まれたる者は、貴となく賤となく、神々様を疎かにしては、済まぬ事なり。
しかし世俗にも神信心といふ事をする人もあれど大抵は心得違ひなり。
神前に詣りて柏手を打ち立て、身の出世を祈つたり、長命富貴を祈りたりするは皆な大間違ひなり。
神と申す者は正直なる事を好み、又た清浄なることを好みたまふ。
夫れ故、神を拝むには先づ己れの心を正直にして、又た己が體を清浄にして外に何心なく、唯だ謹み拝むべし。
之を誠の神信心と申すなり。
其の信心が籠もり行けば、二六時中、己が心は正直にて體が清浄となる、之を徳と申すなり。

諸生を戒めた言葉とされる。

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