日本の偉人・書籍にある名言
徳川家康
身を亡すものは自身にして決して他の人にあらず、故にまづ其の身の行ひより慎まざる可らず。
- 出典・参考・引用
- 清水橘村「家康教訓録」25-26/99
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徳川家康
返す返すも万事を謹み、能く奉公せよ、無道の行ひを為して将軍の鑑識に違ゆるな。
諸人に慮外する勿れ、毛頭に奢るべからず、天下の政事、家の安斉、身の行ひは、氏にも姓にも依らざるぞ、唯だ其の人の心入れを大事とす。
歌に、人多し人の中にも人はなき、人となれ人、人となせ人。
諸人銘々に家職を深く心に掛け、人となるを努むべし。
将軍にも家職を能く勤むる者を取り立て、人となし給へと申し進めよ。
返す返すも天下の主たる者は善政が肝要ぞ、善政の元は慈悲となす、汝等は忠義を行ふに正直を以て、慈悲を元として賞罰に私なきよう心を尽せ。
天下の人、将軍の徳義に懐くよう致すが忠節の基なり。
咸陽は咸陽が亡し、平家は平家が亡し、鎌倉は鎌倉が亡せしなり。
家を亡すものは家にして他の家にあらず、身を亡すものは自身にして決して他の人にあらず、故にまづ其の身の行ひより慎まざる可らず。
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