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中国の偉人・書籍にある名言

程伊川略伝

天道は四時違えず、万物を生育し兼照して一體とし、これを大公と謂ふ。
人はその私曲の心を打破して大公の本然に止まり、天人合一の道を全ふするは、人生道徳の極致にして、仁の極功なり。

出典・参考・引用
大江文城著「程朱哲学史論」71/262
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程伊川
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程伊川

古来仁字を解するに博愛を以てせしが、伊川はその哲学説を基礎となし、天人相関の理法よりして、仁とは畢竟太極本源の道にして、これを天道といふべく、天道の我人に具ふるより、これを人道といふべしとなす。
故に「天地人只一道」と説破せり。
これその性即理の説より衍繹えんえきせられたる必然の結論なりといふべし。
天道は、四時違へず、萬物を生育し兼照して一體となせり。
これ之を大公といふ。
人のよくその私曲の心を打破し、廓然かくぜんとして大公の本然に止まり、以て内外一致天人合一の道を全うするは、人生道徳の極致にして、仁の極功なりと考へたりしなり。

廓然かくぜんとして大公」の語は「定性書(程明道)」「二程粹言」等にみえる。
程伊川の項に記されていたので「程伊川」の言として記載。

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語句解説

程伊川(ていいせん)
程伊川。北宋時代の人。兄の程明道とともに二程子と尊称される。窮理によって天理に帰すべしという思想を展開し、後に朱子学の根幹となった。
衍繹(えんえき)
演繹。意義を述べ明らかにすること。意味をおしひろげて述べること。
廓然(かくぜん)
心の広くむなしいさま。がらんとして広くあいている様。心が広く性格がさっぱりとした様。

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