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中国の偉人・書籍にある名言

臨済義玄

ただ一切時中、更に間断することなかれ。

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臨済義玄
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鎭州臨濟慧照禪師語録

大徳
汝ぢしばらく光影を弄する底の人を識取しきしゅせよ。
是れ諸仏の本源なり。
一切のじょ、是れ道流帰舎きしゃの処なり。
是れ汝ぢが四大色身、説法聴法を解せず。
脾胃肝膽ひいかんたん、説法聴法を解せず。
虚空、説法聴法を解せず。
是れ什麼いかにか説法聴法を解す。
是れ汝ぢが目前の歴歴底、一箇の形段なくして孤明なる、是れ這箇しゃこ、説法聴法を解す。
若し是の如く見得せば、便ち祖仏と別ならず。
但だ一切時中、更に間断すること莫れ。
觸目皆な是なり。
ただ情を生ずれば智は隔たり、相を変ずれば體の殊なるが為めの所以に、三界に輪回りんねして種々の苦を受く。
若し山僧が見処に約せば、甚深じんじんならざる無く、解脱せざる無し。

大徳。
よくよく仏身たる法報応の三身の光影を弄する底の人を識るべし。
光影を弄し得るは真の仏にして諸仏の本源であり、一切のところは全て己の帰すべきところである。
説法聴法を解するは汝がその肉体にあるのではない、五臓六腑にあるのでもない、虚空にあるのでもない。
それではいかにして説法聴法を解すのであろうか。
それは形迹としては生ぜざるも汝等自身に必ずや存在せしその心にのみ得られるのである。
是の如くに見得せば、汝は汝のあるがままの姿で祖仏と一となろう。
ただ常に倦むことなくしてその心に反るべし。
汝が触れえるあらゆる事象は、そのまま汝自身である。
ただ情を生ずるが故に智は惑い、相を変ずるが故に體は殊なりて、欲界、色界、無色界に輪廻して種々の苦悩を受けるだけのことである。
もし山僧われが見処に約せば、それら六道輪廻の因果の流れも、また己自身の境界にして決して厭うものではなく、解脱せざることは無いのである。

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語句解説

大徳(仏教)(だいとく)
仏のこと、僧。
這箇(しゃこ)
この、これ。

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