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思索

考えても形にならぬもの

人には考えても形にならぬものがある。
なんらかの問いがあったとしても、その答えは必ずしも頭で理解するようなものではない。
ただ、漠然としていて、明確な姿としては現れずに感じ取れる場合もある。
なぜだかわからんが、こうなのだ、と。
別にそれでいいのだ。
むしろ、明確に言葉として発せるようなものは、まだ、皮相に過ぎない場合の方が多い。
うまく言葉にはできないが、自分の心はこう思っていると、漠然としていてもいいから感じ取るのだ。
その漠然とした様々な想いが、集って、ついに自分の思想となり信念となる。
そのとき、はじめて言葉が発せられるのだ。
その言葉は簡潔で力強いものとならざる負えない。
結局は、ただ、自分の心に従うだけなのだから。

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